農民車の形式に一定の規格などないし、分類方法もあるわけがない。
そんなヒマな事を考える人は、まあいないと思うし、いたとしても私が知らないのではしょうがない。
実質的に農民車を使用する上で、形式や分類がなくても一向にさしつかえがないのだが、私のように農民車を収集・整理しようという
物好きには、やはりなくては不便である、ということは当初から気づいていた。
はじめは、ただ撮影した写真を順にポケットアルバム(写真屋で無料でくれるもの)に収めていき、その裏に日付と場所を記しておいた
だけだったが、そのアルバムも五〇冊を超え始めると、
「あの農民車はどのアルバムにはいっていたのか」
と、探すのに骨が折れるようになってきた。百冊を超すと、もはや形式別に分類しなければ閲覧自体にストレスを感じてくる、といった
具合である。
それにしても数千枚の写真を整理しなおすのには、かなり勇気がいった。人生、何事も計画をたてて為すべきである。
名称の中身は、外見を一目見て確実に判別できる特徴をまとめることにした。
■形式名の例
……といった感じである。上図の『FAF4×2(漁』を説明すると、
農業用空冷エンジンを運転席の前部に積んだ四輪車で駆動輪が二つの漁民車、となる。
本HPでは、この形式名のあとに撮影日時と場所を記すことにする。
形式名の中に表現する情報については、もっと盛り込みたかった部分がある。たとえばエンジンの馬力であるとか、ディーゼルか、
ガソリンか、それとも混合油で動くのか、荷台はダンプするのか、リフト機能もあるのか等である。
これらの情報は正直にいって私の知識力では手に余るもので、はぶかせてもらった。ひとつの個体で詳しい判別がついても、
他のものは判断できない恐れがあるからである。
私の車に対する興味はまったく貧弱なものなので、このHPをご覧のみなさんの中には失笑される方もおられると思う。
少なくとも車の研究をしようという者の姿勢ではないと判っている。しかし私は農民車の民俗的な部分に惹かれているのであって、
メカニズム的部分は二の次でいいのである。そういう事はそういう事が好きな人がやればいいのだ。
尚、バキューム型・堆肥散布型等は、本来は派生型として一括りにすべきかもしれないが、それぞれ台数が多いので独立させてある。
2…CAF4×4・990417南淡町▲ 3…CWF4×4・990504洲本市中川原▲ 4…CWF4×4(バ・970814洲本市大野▲
5…CWF4×4(散・981107五色町鮎原▲ 6…CWF6×6・970525洲本市中川原▲ 7…FAM4×2・980915五色町鮎原中邑▲
8…FWF4×2・990425南淡町▲ 9…FWF4×2(ミ・921123西淡町志知▲ 10…FWM4×2・980607洲本市安乎古宮▲
11…FWR4×2・940814津名町大歳▲