駅前写真館

 

ときどき変わる巻頭ページの

写真。せっかくスキャナーで取り込んだものを

捨ててしまうのももったいないので、

あつめてみることにした。

 



                                             ▲1 FAF4×4(廃 981129 三原町西川       

三原中学校の裏手に打ち捨てられていた農民車である。

朽ちかけた機械というのは、なぜか興味をひかれるものだ。

 

 

 

                                               ▲123 CWF4×4 941015 西淡町慶野     

秋も盛りになり、籾をとりさってうっちゃておいた藁を、「ウマ」に

かけておく。完全に天日に干したあと、またそれを獲り入れ、堆肥、藁縄、筵に加工する。

こうして藁を利用する人もすくなくなったと聞く。

 

 

 

                                             ▲136 CWF4×4 941123  西淡町湊     

やはりトップページはつかみが肝心、と迫力重視の

写真を選んでみた。藁の壁ができた玉葱小屋のなかは

あったかそうだった。

 

 

 

 

                              ▲159/fwf4×2 970531 三原町榎列    

道端に停めてあったのを接写。

荷台に黄色いタンクを積んで、農薬散布中であった。

プレート番号は合成。

 

 

 

                                                  ▲171/cwf4×4 941123 三原町神代 

偶然、納車したての新品をみつけた。

広角レンズで一発。

 

 

 

                                             ▲179./FAF4×2 930609 洲本市中川原

画面に文字をいれてみたけど、あんまりよくない。

なれないことはしないようにしよう。

 

  

 

                                                           ▲195.fwf4×2/921017/洲本市大野

青いカバーは、籾摺り機かなにかのエンジンだろうか。

写っている老人の親族がネットで見て、問い合わせのメールがきた写真だ。

 

                                                               ▲204.fwf4×2/940619/南淡町

梅雨、曇天模様の空の下、田に水を引くお百姓さん。
これから田植えで忙しくなる。

 

                                  ▲234.fwf4×2/020201/五色町鳥飼

味わいのある古い農民車もさることながら、瓦葺で廃材を使った
玉葱小屋も趣がある。



 

                           ▲242.cwf4×2/970706/西淡町志知

暮れなずむ三原平野に据えられた90ミリ無反動砲搭載の兵員輸送車(ウソ)。






                                       
 ▲255.fwf4×4/941015/西淡町志知

本四連絡道の高架下。殺風景だけど、周囲は穀倉地帯だ。







                     ▲264.fwf4×2/981129/五色町広石

ああ、秋の景色だなあ。
柿の実がなるころは、稲を刈り終わった田んぼに次の収穫のためのばらけを撒く。
手作業でこれをやるのは骨がおれそうだ。






                                             ▲274.cwf4×4/990417/三原町

春の三原町はキャベツの季節。
この農民車はコンテナ積みの便を考えて、アオリを取り去り
鳥居さんを増設してある。
積めるだけ積んだらロープで簡単にくくって発進だ。






                                                        ▲296.??F4×2 930618 南淡町吹上

農民車も家も古くてボロい。
それでもなぜか味わい深いのが不思議。
エンジンは、たぶん農業用の水冷だと思う。






                                             ▲312.CWF4×2 990420 三原町

なんの変哲もない、ごくありふれた農民車。
車体も無愛想に真っ黒だけど、惹かれるものがあったのだ。
ほんとうは、こういう素っ気ないのが使い勝手がいいのかもしれない。






                     ▲319 FWF4×2 040529 南淡町牛内

昼なお薄暗い山奥に置きざられた堆肥運搬用の農民車。
その奥には同じように忘れられた神社の鳥居がみえる。
人々が暮らした跡は、いまどうなっているだろう。







                   ▲328.CWF4×4 991009 三原町

青空のもとでウマをしまいにきた農民車。
バランスもよく、三原平野の広い農地に適応した車格に進化している。





                         339. FWF4×2(バ CWF6×? CWF4×4 950116 三原町


こうした違う種類の農民車が三台並ぶのは、滅多と見られるものではない。
でもあんまり使われてなさそうだ。
行く末はどうなったかなあ。







                                          ▲343. CWF4×2 970923 三原町掃守



ここは本四縦貫道の高架下。写真235.とは違う場所だが、雨があたらないので
近隣の農家にはよく利用されるところだ。本来の役割に変わって、
物置になりつつある農民車である。
例によってナンバーは合成。





                                          ▲353. CWF4×4 970923 三原町倭文安住寺


そういえば、この農民車もご存知だとおたけさんから書き込みがあったっけ。
まあ恐ろしい人である。





                                              ▲367. CWF4×2 021013 南淡町吹上


ラジエーターが横を向いていて、おむすび型のファンベルトカバーがついているのが珍しい。
軽自動車のエンジンだろうか。運転席の背板は、なにかの部品らしい。
腕木式方向指示器とその操作レバーもあるようだが、右折用のはケーブルが途中で
切れているが、それも長年使い込んだ証だ。
浜の近くなので、地面の砂も薄灰色。車体の銀色との統一感があり、玉葱小屋の骨組みも
いい感じにボケている。
個人的に、とても気に入っている個体と写真だ。







                                                           ▲372. FWF4×4 980307 洲本市金屋   



195.の写真と同じ方から、「また知人です」と掲示板に書き込みがあった。
その時点で農民車は健在だが、玉葱の世話をしているひとは亡くなっていたそうだ。
ご冥福を祈ります。







                                                               ▲381. CWF4×4 920620 西淡町志知



これは農業用ではなく、建設業につかわれているようで、そばに
可搬式の発電機が据えてある。
道幅の狭い現場で残土や資材の運搬に
いかんなくその能力を発揮しているだろう。

CWF4×4のbSと8にも使用目的が同じ農民車を挙げたが、形式も同様。
トラックに関しては、「大は小を兼ねる」とはいかないこともある。







                              ▲391. FWF4×4 980920 三原町市



トタン波板の錆び具合も味わい深い倉庫にはいった農民車。
手入れがゆきとどき、それでいて頑丈そうな姿が好ましい。ここもおたけさんの知人宅とのことだ。







                          ▲391. FWF4×4 930503 五色町鳥飼



つららのように覆いかぶさっているのは、麦だろうか。
風通しがよく雨を防ぐ玉葱小屋は、根菜も穀物も、農民車にとってさえも
快適な保管環境になっている。







                              ▲409. CWF4×4 980607 五色町鮎原栢野



なんだかありきたりの写真ですこし恥ずかしいのだが、
しかしこのありきたりに見えるような写真を撮るのも
実はむずかしいのだ。なんとなれば、こんな風景がめずらしいからである。

花と農民車ってのがなあ。






 ▲420. FWF4×2 940904 一宮町




これは五色町の鮎原付近で撮ったと思っていた写真だが、実は旧一宮町だった。
似たような農民車が似たような景色のところにあったものだが、
偶然というよりも地形(道路の狭さや曲がり方)や生産品(運搬物)によって
車体の大きさ・エンジンの馬力などがおのずと決まってくる。
山間の田舎には、この小さな農民車がよく似合う。







▲430. FWF4×2 980614 三原町志知




ナンバーは合成である。
だいぶ劣化しているが、エンジンにかぶせられている合羽がわりの袋は、
「ふご」と呼ばれる、比較的軽い収穫物や藁、刈ったあとの草等を入れるための大きな容器だ。
昔はこれも藁細工だったが、今はほぼビニール製がすべてで、農機のエンジンにかける使用法は
そこかしこで見られる。農民車も然りだが、心臓部たるエンジンだけ大切にしても
運転席のシートがふご同様にボロボロで、これではどうしようもない。
前輪が新品同様なので、屋根の下に置いてほしいものだ。
あまり例のない形状の鳥居が特徴で、用水路の小さな橋に駐車されているが、通行の邪魔には
ならないのだろうか?







■451.FAF4×2 010505 .五色町広石




若葉がしげり、陽光は透明な端午の節句。
旧式な機械をながく丁寧に使っている、つつましい農家。
木組みの上に土が載せられ、瓦が葺かれる、経年で曲がった軒先。
なにもかも、いつまでもあってほしい。






■460.FWF4×4 910518 五色町下堺


まえの写真と似た状況で撮影してしまっているが、日付が十五年以前のせいか、
かなりフィルムが痛んでしまっている。五月のはずが真夏みたいだ。

野良仕事から戻って昼飯かな、といったところだが、またすぐ乗るのに
いちいちドンゴロスやコンビニ袋をかぶせるだろうか、といまになって疑問がでた。
それでは昼からは農民車に乗らないのか?とすると、長靴を脇にそろえ、軍手を
エンジンの上に置くというのも……あ、最初から農民車は使っていなかったのか?

清潔でていねいに使わていると思って撮ったのだが、
何十年もたって別の発見もあるものだ。






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