■cwf6×6                                                      

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            ■44.cwf×6/970525/中川原町三木田

 

 

 6×6などと銘うってはいるものの、本当に六輪駆動なのかは私には判別がつかない。

 しかし、全車輪が同じ径らしき所を見ると、やはりそうなのではないだろうか。頼りなくて申し訳ない次第である。

 六輪車の利点としては、重量のある荷物が積めるという点にある。タイヤの接地面積が四輪に比べて二輪分多いので、当然、全重量は分散され、

シャーシーにかかる負担が減り、結果として動きが良くなる。同時に耕作地に直接進入することによる硬地化を少しでも防ぐことができる。

 こう書いてみると、わざわざ六輪車を造るよりも、四輪で荷物をこまめに運べばいいではないか、と私などは考えるが、そこはそれ、

現代人は効率を重要視する。一度にたくさん運べるにこしたことはないのだ。

 白黒の写真45.は、ちょうどここでフィルムが終わってしまい、この時は一枚しか撮れなかったのだが、四年も経過してから他の角度から撮影

することができた。

 その45.で見て取れるが、この農民車のオーナーは玉葱の栽培農家である。ご想像のとおり、玉葱をこの荷台いっぱいに積んだときの重量は相当のものである。

しかも農家の人というのは、どういうわけか加減を知らない。体積にして車輛と同じぐらいの玉葱をその荷台に積んでゆく。かなり不安定である。

 そこでこの六輪が物をいうのだ。四輪より安定がよく、土に埋まり込むことがない。畦も越えやすくて、運転が簡単なのは当然であろう。

 にもかかわらず、この六輪農民車というのは非常に数が少ない。私が撮影しただけでも僅かに七台である。

 ひょっとすると、接地圧が減る分はタイヤ二個とその車軸の重量で相殺されてしまうのかもしれない。それでは何にもならないではないか。

 あまり農家に人気の無い六輪農民車だが、外見はかっこいい。少ない数だけ、かえって貴重でもある。

 第二次大戦中に、ドイツ軍ではハーフトラックという車輛がたくさんあった。前二輪がタイヤで、後はキャタピラがついている。

操舵は前のタイヤのみで行うのだ。市販車でそんな軽トラックがあるらしいが、農民車でそんなのを造る人がいないかなぁ、などとありそうもない

事をこの六輪車は想像させてくれる。

 

 

 ■45.cwf×6/930602    ■46.cwf×6/970525

 

 

 

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