■faf4×2(バ
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■47.faf4×2(バ/951106/三原町
写真が三葉とも、ほとんど同方向からなのが申し訳ないが、右側からでは逆光になって細部がわからなくなるのでこうなった。
車台は典型的なfaf型である。それに注文製作のバキュームタンクを搭載し、それ用の小型エンジンを取り付けている。
こうしたバキューム車は、家畜の糞尿を堆肥にするときに活動する。家畜(おもに牛)は「うっしゃ」と呼ばれる牛舎に集団で飼育されているが、
そこにたまる糞尿は堆肥にするために、いったん天日にさらさなければならない。どろどろになった汚物を手作業ですくい集めるのは大変で、よそわしい。
こういうときに手頃なバキュームポンプがあれば、早く仕事が進むし、汚れなくてすむ。同時に集めた糞尿を天日干しできる広い場所まで運べれば
一石二鳥というわけだ。
田植機や稲刈機などと同じように、このバキューム車も年に何回も使わないものらしく、エンジンは許される限り小さくなっている。タンクの内容量
以上の荷重がかかることはないし、天日干しする場所までの道のりも知れているからだろう。
農業機械があまりに高価なために、農家が共同で一台を購入し、持ち回りで使用する方式が流行したことがある。バキューム車もその方式で、
タンクの横っ腹に「家畜ふん尿処理施設設置事業」などと書かれた共有の車輛を何台か見たことがある。田植機や稲刈機は作業時期がどうしても
重なるためか、最近はそういうものも見られなくなったと聞く。しかしバキューム車は作業が他農家と重なることがないのだから、共有方式は
有効にはたらいていると思う。
あまり使われている形跡のない証拠に、この車には子牛が繋がれている。ずいぶん落ち着きの無い子牛だった。
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