■fwf4×4
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■161.fwf4×4/930619/緑町広田中筋
あらためて紹介すると、写真のfwf4×4型は、農業用エンジンを車体前部に搭載した四輪駆動車の略である。
この型式の後輪駆動車はfwf4×2型で、別項をもうけているが、それには歩行式の耕運機のエンジンがよく流用されている。
安価で、簡単に中古が手に入るからだろうが、このページの4×4型のように乗用式トラクターのエンジンを、ボンネットごと
使った例はすくない。
逆に、四輪駆動車は馬力がいるせいか、トラクターのエンジン搭載のものをちょくちょく見かける。このページのものは
典型的な例である。
車体そのものはcwf型などとかわりはない。どの車体にどんなエンジンを積むか、それは所有者の自由なのだ。
乗用車のエンジンよりも雨天での作業がしやすいからだろう。ちゃんとしたボンネットがついているというのは、やはり
農作業につかう車にとって大事な点だとおもわれる。しかし、数的には乗用車エンジンのほうが圧倒的だ。エンジン形式で
数を比べると、だいたい次のようになる。
歩行式農機水冷エンジン=乗用車水冷エンジン>農業用空冷エンジン>乗用車用空冷エンジン>乗用式農機水冷エンジン>その他
…だいぶ大雑把な分類になってしまったが、こんなようなものだろう。つまり、写真のようなトラクターの顔をした農民車は、
きわめて少数だということだ。
そのフロントグリルの下には、蝶ネクタイの形をした部品が映っているが、これはトラクターの
シャーシーの一部分だ。車台にエンジンをくっつけるとき、これがないと固定がむずかしくなる。エアフィルターはちょっと
おかしな位置にあるが、もとからこんな位置にあったのだろうか。サイドミラーはあさっての方向を見ていて、役に
たっていない。
天井と左右の壁はたまねぎの集団だ。すべてこの農民車が運んだのだろう。作業を終えて、それを屋根として
ひとやすみしているところだった。これからまた雨のを一仕事するのだろう。
■162.