■fwf4×4                                                      

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                 ■196.fwf4×4/930408/三原町八木大久保

 

 

 

 手前の枯れた生垣で判りにくいが、この小さな農民車に何が載っているかというと、軽く3トンくらいは

ありそうな巨石である。いったい、農民車の最大積載量などというものは、誰にも決めようがないのが現実なわけだが、

それにしても「程」というものがある。一昔前、たとえば淡路島ならば、本四連絡橋ができる以前は、一般のトラックでも

倍以上の積載物を積んで走っていることがよくあったそうである。まだ海を渡る術がフェリー以外になく、違法な積載量を測る

計測器もなかったためだが、そのためにトラックはすぐに寿命が尽きてしまったという。

 

 写真の農民車は、しょっちゅうこのようなものを積んでいるとも思えないが、それにしても荷が重過ぎるというものだ。

後ろの板バネはとっくに上がりきっていて、車軸にくっついている。タイヤもタイヤハウスすれすれまで迫っている。

重心はだいぶうしろにあるようなので、ハンドルは軽いかもしれないが、いずれにしろ無理がかかっている。エンジン回転を

かなりゆっくりタイヤに伝えている農民車とはいえ、運転は危険なものがあったろう。

 

 撮影場所の近くには、三原川支流の成相川がある。その上流部からひろってきたようだが、、庭石にでもするのだろうか。

現場は大きい車輛の入らないところなのかもしれない。農業以外の、さまざまな場面でもちいられる農民車の一例である。

 考えてみれば、同じ大きさの軽トラックなどで運ぶよりも、はるかに安全であるが。

 

 

 ■197.

 

 

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