■caf4×2(廃)
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■181.caf4×2(廃)/960804/西淡町慶野
No.3に引き続いて廃車の登場である。
写真の日付をみると、真夏の盛りである。よくみると、背景に海水浴帰りの子供が写っていたりするが、思い起こしてみると
たしかに結構な暑さだった。おまけに昼過ぎの時刻で、こんな時分にボロボロの農民車を撮影している奴というのも
かなり奇人だ。
この車体も使えなくはないだろうが、もう所有者が使用を放棄していることは、エンジンにたてかけられたままの平鍬や、
かぶせられて風化しているフゴ、荷台の廃材などでわかる。写真ではよく見とれないが、右前輪はパンクした状態で
ずいぶん時間がたっているようだ。全体におよんでいる錆もいちじるしい。
■182.
正面の接写をみると、破損の具合もいっそうよくわかるが、マフラーにつづくパイプが根元で
切断している。農民車はふつうでもやかましいものだが、こういう部分が割れていると、その騒音は
堪えがたいものになる。ヘッドライトも大きいほうは用をなさなくなっている。
とはいうものの、それなりに修繕した部分もある。写真181.とあわせて見てもらいたいのはサイドミラーの支持架で、
無用なものが何本かついているのは、改良した形跡だろう。おそらく内側に近い位置では後部が見づらいので
よりはなれた場所にミラーがあるように支持架をのばしたのだろう。ヘッドライトがふたつあるのも、小さいほうだけでは
ものたりなかったのだろうか。大きいほうが壊れてしまってはどうしようもないが…。
■183.
荷台は既成の軽トラックを流用したようだ。というより、アオリだけを流用したのかもしれない。
ナンバープレートは胆にアオリそのものに取りつけてある。数字は合成してあるので、本来のものではない。