■cwf4×2
露出を間違えて撮影してしまった失敗作なのだが、この農民車で私の着目している点は充分わかていただけるとおもう。
それは、見てのとおりにエンジングリルの形状にある。この部品について考察をめぐらすのは、実にたのしい仕事だ。
逆三角形のおむすび型をしたこのグリルは、既製品を流用しているわけではない。というのも、造りがかなり雑だからだ。
素材はステンレス棒だと思われるが、その溶接部分がもう焦げまくっている。
ステンレスを溶接するのは若干むずかしい作業なので、あまりつっこむのも気の毒だが、既製品ならばもうしこし
仕上げに留意するはずだろう。
三角形になったのは、エンジンの回転部が正面に三つあるからだろう。合理的といえばそうだが、ここは
四角く作ったほうがずっとすっきりする。こんな適当に曲げたような手間をかけずともいいのだ。
縦の棒もなぜか下すぼまりになっていて、どうも中途半端だ。回転部に手が触るのを防ぐためには、いささか
隙間が粗すぎるようだ。
ついでにエンジンの左奥から手前にのびる排気管は、左のヘッドライトをかなりさえぎっているのがわかるだろうか?
しかも大きさも左右ちがっているときた。
こういう日曜大工のような造作をみるのは、実はあまりない。大部分の農民車は、わりあいきっちり作られているものだが、
このHPには比較的素人の雰囲気がよく出ている車輛がおおい。これは私自身の趣味によるものだろう。
ついでに写真155.をみていただこうもうひとつのグリルがエンジンの左側面についている。
実はラジエーターはここにあったのだ。このエンジンの向きは、cwf4×4のbSにも共通している。