■cwf4×4
…………………bR
■99.cwf4×4/930110/西淡町松帆
■100.
これも無塗装の段階である。ヘッドライトがふたつあるだけでも軍用ジープに似てくる。
地理的な利点があるせいか、この型は西浦(淡路島の西海岸)に多くみられる。この cwf4×4 の項でいうと、bPとbQの
農民車が、ともに三原郡・洲本市でのシェアを競っている。その間隙をつくような格好になっているのだ。
性能的に、前二車となんら劣る点はないだろう。この写真では荷台がリフトできるのかどうかわからないが、
四駆と二駆の切り換えレバーはついていた。車幅がすこし狭く、不安定な感じがあるが、これは西浦に山間地やせまい道が
比較的のこっているせいかもしれない。
荷台にはまだアオリ板がついていないが、ここはおそらく木製である。背の部分と床がステンレス製なのはウエハラ式と同様。
もっとも強い印象をあたえてくれるのは、やはり正面だが、エンジングリルが丸い孔で構成されているのが特徴だ。これは普通の
鉄板だろうが、これだけの孔をいちいちボール盤で穿っていくのは骨が折れよう。他車のように金網や鉄筋よりは頑丈ではあるが、
見た目の差異も計算にいれてあるのだろうか。
それと、この車にはめずらしく計器盤がついている。農民車にこんなものは必要なかろうが、中古車から部品をとるときに
拾ってくるのかもしれない。この計器盤も正面形状をかたちづくるのに一役かっている。
デンデンムシの触角のごとく立っている二本の角はサイドミラーの支柱で、大型トラックに使うような巨大なミラーがつく。
写真102.をみられよ。この近未来的なフォルム、まるでステルス戦闘機みたいだ。
この部分には、無駄なんじゃないかと思えるような溶接職人の技がこめられているのだ。
■101.
■102.