■cwf4×4
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■147.cwf4×4/920604/三原町円行寺
泉州から友ヶ島を経て淡路島の南部につらなる山地は、黒い砂地のような地味でたまねぎの栽培には適している。
その山地から流れ出た堆積平野である三原平野は、全国でも有数のたまねぎ産地であることは有名だ。
写真は、たまねぎを引き抜いたばかりの畑に乗り入れて、収穫物を農協の冷蔵倉庫へ持っていく農民車である。
ちょうど昼だったので、区切りがついたところで人々は家に食事を摂りにいったのだろう。畑にはだれもいなかった。
荷台に満載されたコンテナには、たまねぎが葉の部分をきりとられて詰め込まれている。その重さは1箱約25kgといったところか。
よくみると、コンテナは2枚の木製パレットに積まれているが、農協での積み下ろしの便を考えてのことだろう。
1枚のパレットには、4×2×4=32箱のコンテナが載っていて、それが2枚分なので64箱。
ということは、この農民車は25kg×64箱=1,600kg…約1t半という積載量なのだ。
以上の積載量が、過積載なのかどうかは判断がわかれるところだ。ちょっと積み過ぎだが、まず妥当な線だろう。この車は
農民車としてはしっかり造られている。剛性もタイヤの状態もいいようだし、ギヤを低速にいれればこのくらいは
平気で運べるだろう。ここから農協まで、そう遠くはない。道路もきれいなアスファルト舗装だ。
問題があるとすれば、うねうねした耕作地だろうが、それは運転者の技量の問題だろう。段差にたいして常に直角に
ゆっくりすすめば、四駆であることだし横転することもなかろう。
ひっくりかえして国道にでもばらまいたら大事になるが、警察沙汰になるのかどうか。
これより小さな型の農民車で、積みすぎて横転することはよくあるらしい。過去の反省をとりいれて、農民車も
発達していく。この車の車高がもうすこしだけ低ければ、なかなか均整がとれたスタイルだが、そこまでいわなくても
充分はたらいているかもしれない。
この項のbQは、同型で塗装前の農民車である。
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