■faf4×4
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■167.faf4×4/920621/洲本市中川原
空冷で単気筒という、構造が単純で安価な反面に馬力がちいさいエンジンを採用するにあたって、
四輪駆動方式にするというのは、かなりめずらしいほうらしい。めったに見ないこの農民車は、山間部に二階建てに
建てられたスレート倉庫の上階にあった。
その階は道に面しているのだが、下の階は家の庭に面している。つまり、急斜面の敷地に建てられているので、
上下どちらからでも重量物を置くことができる、便利な倉庫になっているのだ。
話をもどすが、同じ馬力を後二輪にのみ伝えるのと、前後四輪に分散させるのとではだいぶ違いがあるだろう。
その差は燃料消費率になってあらわれるはずだが、この農民車の持ち主は気にしなかったようだ。このエンジンは
おそらく軽油とガソリンの混合油だと思うが、価格としては両者の中間くらいである。しかも、そうそう頻繁には
動かさないので、気にならないといえばそうだ。維持費は少しくらいかかっても、実用性を重視したわけだ。
実際、四駆の踏破力はすばらしい。一度でも車を泥濘に埋まりこませた経験のある人ならば、少々の燃料代など
すこしも苦にならないだろう。
下の階には牛を飼っているのか、刈った草を積んできたところだろう。
運転者は昼飯の最中らしかった。
※付記:平成十四年五月、当HPにある「おたけさんの農民車史」の原案者であるおたけさんから、
この農民車の燃料に関する訂正をいただきました。
正しくは、空冷ディーゼルエンジンで、燃料は軽油のみ。小型軽量で低燃費なのだが、
直接燃料噴射方式なので黒煙はかなりひどいそうです。
ついでに、私(近野)は、ちかごろ2サイクルの草刈機を利用しはじめたのですが、その燃料は
軽油とオイルの混合油で、1リッターが約百四十円でした。ガソリンは約百円、軽油は八十円強ですから、
上の燃料に関する記述は全くの間違いでした。お詫びして訂正いたします。