■427.fwf4×2/970923 三原町一本松
「一本松」という地名は、この写真を撮ったところに立っていた電柱の表示からのものだが、
現在のネットでの地図ではこの地名を発見できなかった。
おそらく、地図に載るような地名よりも小さな地区にあたるものなのか、またはより
限定的な地元民だけに使われる地名なのかもしれない。
電柱表示には気を付けないと、公的な地名とは関係のない名称が使われることがある。
あるいは、私の記憶違いで洲本市や津名町なんかの撮影なのかもしれない。
不確かな情報で申し訳ない。
■428.
この写真を選んだのは、ずいぶんと私が購入した個体と車台の骨組みが似ていたからである。
ハンドルは同じもので、シフトレバーもフロア式に改造されているようだ。
アオリ板も昔ながらの差し込み式。荷台後部も延長されている。
しかし、それでもやはり細部は違う。
タイヤは前後とも普通乗用車にもみられるようなもので、そう特殊なものでもない。
後部には、なにか牽引するためのフックを吊り下げる横棒がついている。
そのすぐ前には、縦棒を挿してで引っ張るための牽引装置もある。
そして、その荷台下には物入らしい鉄の箱が吊り下がっている。
はじめはバラスト用の錘かと思ったが、蝶番のある手作りのものだった。
こういうものは今どきの普通トラックでも既製品がついているが、こう奥まったところに
あると、出し入れがすごく面倒になる。しかも、ただしゃがんだけでは
中身も見えにくいほど車台そのものが低い位置なので、なおのこと使いづらい。
せっかくの牽引装置もその使用感を邪魔している。
■429.
しかしこういうものは使っているうちに地面と擦ってボコボコになっているものだが、
そんな雰囲気もなくていねいに使われている。
全体的に見ても、ぶつかった傷やへこみらしきものもほぼないし、アオリ板にも
手荒に扱った形跡はない。といって、ほったらかしになって錆錆になってもいない。
本題からはずれるが、背景のブロック塀を見ると、おそらく職人ではなく素人の仕事。
きっと自分でなにごともこなす、マメな人なのだろう。
いい農民車を見させてもらいました。
[目次へ△]
[前頁へ]
[次頁へ▽]