■fwf4×2
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■103.fwf4×2/930110/南淡町阿那賀
fwr4×2、もしくはfwm4×2のbPをみていただくと、これとほぼ同一の車台をみてもらうことができる。ちがっているのは
エンジンの配置ぐらいで、あとはアオリ板が蝶番式になっていないところぐらいだろう。
このことは、製作者がおなじであることを示しているようだ。もしコピーをする者がなければの話だが。
農民車に著作権というものはないだろう。厳密にいえば、もともとが違法な車両という立場にある車両なので、
「まねをするな」
と、怒ってみたところで、裁判所に訴えるわけにもいくまい。
もし、コピーを作るまいとする理由をあげるならば、それは製作者の自尊心や世間体というものだろう。とくに世間体は、
淡路島という閉鎖的な土地柄において、とても大きな要素になっている。小規模な組織になればなるほど、かえって世間体に
がんじがらめにされている例を、よく聞くことがある。同業者に
「あいつはわしの真似をしている」
などと言われる事ほど、世間体や自尊心をそこなうこともないだろう。
話をもどそう。エンジン位置にとくにこだわっていないようなフシがあるが、これはどういうことだろう。
一番はじめは、fwr式になっていたのが、fwm、fwfへと移りかわったのだろうか。それならば、その理由は明白だ。
エンジンは後ろや真ん中にあるよりも、前のほうがずっとあつかいやすいからだ。そういう客からの要求があれば、商売として
そのようにせざるをえまい。
逆に、前にあったのが真ん中、後ろへと移ったのだろうか。
そうだったとしたら、かなりコペルニクス的な発想で、とてもおもしろい。ゲテモノ的でもあるが。
雨がふっている日はうっとおしいが、こんなときに写真をとるのは気分がいい。
とても落ち着いた、静かな写真になるからだ。
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