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この「バキューム車」を紹介する項のNo.1に、共同出資で購入するバキューム車のことを
書いたが、写真180.がその車である。赤いタンクに白字で
「昭和52年度 家畜ふん尿処理施設設置事業 佐礼尾酪農組合」
と書かれている。写真の土地が「佐礼尾」なのかどうか確認はできなかったが、この近辺なのだろう。
同様の文字が書きこまれたバキューム車は、他にも数種類見ることができる。三原川沿いにある
ゲートボール場横の建物には、四台くらいのこの手のバキューム車がある。
タンクそのものは、「STAR」とロゴが入っているので、多分既製品だろう。それを荷台に取りつけて、
ポンプの動力は走行用エンジンを兼用しているようだ。それ以外、特別な仕掛けもないようなので、わりと安価に
造られているとみられる。
荷台や運転席はくたびれているが、車輪は一度交換されているようだ。足回りなど壊れたら車体そのものを
廃棄してしまうことも農民車にはあることだが、みんなで持ち寄ったお金が余っていたのだろうか。他に使い道もないので
それがタイヤ代になったのかもしれない。そうした場合は有効な使い道に困るものだが、この農民車にとっては
「残り物には福がある」といった具合になったようだ。
車の足回りは重要な部分だ。それとも運転席は交換しても安すぎ、荷台は高すぎたのだろうか。