■fwr4×2
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■137.fwr4×2/940618/南淡町阿万
どうも梅雨空で光量が不足気味だったうえに、逆光で撮ったので細部がわからなくなってしまった。
この写真でわかる、fwr型の運転席の特徴を列挙してみよう。
1・運転席の位置が高い。
2・シートがせまくて、背もたれは垂直になっている。
3・極端に車体先端までせまっている。
4・車台と車輪の間がひろい。
…いずれも、見とおしは効くが、乗ってみるとおそろしいと思う条件である。それでも
慣れればなんてことはないのかもしれないが。
そして、上の四点はエンジン搭載位置の都合から発生した特徴でもある。
4番などは、まさにエンジンが車台の下にあるのが原因である。
板ばねに、わざわざ台をつけてまで高さをかせごうとしているのを見てほしい。
いや、エンジンのせいばかりではない。運転席の部分だけでも下にさげれば、こんなに間隔がひろくならなかっただろう。
一番うしろから先端まで、車台をまっすぐな鋼材二本で構成しようとしたために、こうなったとも言える。製作の手間を
省くためだ。
では、製作の手間を省いて二本の鋼材を前後に通し、かつ運転席を下げるためにはどうすればいいか。そう、
車台そのものを前下がりにすればいいのだ。つまり、前方に傾ければいい。
しかし、そうすると荷台が斜めになって、荷物を高く積むには具合がわるい。やはり荷台は水平にしなければ。
となると、やっぱり前輪と車台は広くとるしかない…。
製作者はいろいろと考えたにちがいない。実際、fwr形式には、前に傾斜したものもよくある。この写真のものは、
荷台を水平にすることを選んだのだ。
138.では、すっきりと障害物のない荷台がよくわかる。鉄板が薄すぎたのか、桁をのぞいて、みんなへこんでしまっている。
その荷台の後端には、給油用とエンジン整備用のラッチがある。
四方のアオリ板(この場合は煽る事はできないが)はどっかへいってしまっている。木製のアオリ板の縦の柱を
荷台の横に取り付けた四角い鋼材に通すわけだ(例:fwm4×2・bR)。
なにか機械をたてかけてあるが、オプションのトラクター用フォークリフトだ。こんな仕打ちをうけているようでは、
もはやこの農民車の生い先も短かそうである。
■138. ■139.