■276.fwr4×2/910417/一宮町遠田   
fwr4×2
……………………………………………………………………………………………………No.7
 写真276.は、今回紹介させていただく農民車の車体番号らしき刻印だが、
37
11080
と記されている。
前回、No.6のと比べると、あまりの関連性のなさにちょっと探究心が冷めてしまう。
 
ちなみに、前回のはこれ↓
T355RB
822033
 
その前は、これ↓
535
71502

それ以前には、こんなのもあった↓
-214313-
-112913‐

いまだ、この謎はとけていない。
まったく、適当に打刻しているだけではないかと本気で考えてしまうのだが…。

 車体のほうは、かなり古くくたびれている。
アオリはところどころで割れているし、鉄の部分もきれいに錆びている。
撮影から十五年以上経ったいまでは、もはや動かないかもしれない。

 



■277.




 タイヤハウスがなく、やたら前後方向に長い荷台はfwr型の特長で、お尻に取り付けられた
エンジンとともに、斜め後からの角度がこの農民車の特長を最もよく捉えられる。
大きな後輪に貧弱な前輪が印象的で、
それは積載能力と運転の容易さのどちらを取るか、に比例しているようだ。
荷物を運ぶ、というトラックとしての目的をどこまで伸ばせるか。
どこまで車体に占める荷台の割合を広げられるか、という点に
開発の要点が絞られた結果、荷台はぎりぎりまで広げられ、
運転席は極限まで狭められている。
個性のある車は、その能力を別にして
人をひきつけるものがある。




■278.




前からみると、たとえばNo.5のfwrと比べても縦長なシルエットに感じる。
メジャーをあてて計ったわけでもないので、確かなことはいえないが、一見、同じ製作者が
同じようなものを造ったと思えるものでも、いろいろと工夫があるのかもしれない。

あらためていうまでもないが、かなりくたびれた車だ。
クラッチペダルはなにかが外れたように落ち込んでいて、
これで役目を果たせるのか疑問だ。
運転席のシートらしきものは、どうにかしないと
そのうちどっかへいってしまうだろうし、その下に雨がはいりこんでしまう。
サイドブレーキもワイヤーが伸びきっている雰囲気で、効力が危ぶまれる。
右前輪の横にひょろりと出ているのは、後部のエンジンから延びるエアクリーナーホースだろうか。
ただ、先端にはフィルターエレメントが着いてないので、はやく修理したほうがいい。
いまさらこんなHPで言っても遅いんだが…。

風化して欠けてしまったアオリの角とともに、留め金具もはずれてしまったようで、
そのかわりにドライバーを突っ込んでアオリを固定してあった。
しかしそのドライバーも、厳しい日差し、風雨、そしてすぐ脇にある溜池からの湿気で
もはや強度の限界に近づいている。
なにもわざわざこんなところに置かずともよかろうに。
せめて屋根の下にでも駐車していれば、と部外者は無責任なことを思うのであった。




■279.




■280.
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