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(運転席下部を右前方から)
(運転席を右前方から)
(左後輪内側)
(荷台下部を左から)
(荷台下部を左前方から)
(運転席下部を左前方から)
(運転席を左後方から)
(荷台下部を後方から)
(車体右後方から)
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前輪にはブレーキ機能がありません。
前輪車軸も後輪車軸同様、車幅に合うよう調整するため3箇所で切断して切り縮められます。

ハンドルは、元の車のものをそのまま使うとずいぶんと長さが違うため、
中ほどで切断して必要な長さに調整されます。

デファレンシャルを板バネに取り付けている部分は、U字型金具で固定されています
車軸の溶接部分は、中のデフを切断してそのシャフトを肉盛溶接をしながら加工したところで、
その後、さらに芯出し処理を旋盤で行って出来上がります。

ハンドルを操作すると、荷台部分のシャーシ幅では前輪の切れ角が充分に確保できません。
そこで、運転席と荷台の継ぎ目で角パイプを一本よけいに咬ますことによって、
シャーシ幅を狭く調整しています。
切った貼ったが重なる箇所なので、ここから腐食(錆)や
過重積載による金属疲労などで折れてしまう場合があります。

変速機に取り付けてあるフライホイールは、この農民車の場合はトヨエースのものです。

トヨタエースの車体から流用したデフが取り付けられています。
車軸の両端部が切断され、短縮されたのち溶接加工されています。

T鉄工製、2輪駆動型農民車(faf4×2)の車体写真です。
車体全体の消耗部品交換と、エンジン換装の作業中。
おたけさんの
「農民車解体論」
「農民車史」http://www.page.sannet.ne.jp/tkn203/otake.htmで、

本HPに豊富な資料を提供してくださったおたけさんが、

ふたたび貴重な調査を画像付きで送ってくださいました。

「淡路島農民車考」の弱点である機械的知識を

補ってあまりまるご指摘は、近野としてもたいへん勉強になります。

それでは、「faf4×2」型農民車の細部をじっくりご堪能ください。


解説は、おたけさんの文章を近野が再構成させていただきました。