■cwf4×2(堆                                                    

…………………bS
 
                    ■184.cwf4×2(堆/960723/三原町八木
 

 

 この堆肥散布車の写真は、事情があってネガフィルムを保存できなかったので、プリント写真を取り込んでいる。そのうえ

カメラ付属のフラッシュを使っているので、やや色味が飛んでいる点をお許し願いたい。

 

 大型の車体が多い堆肥散布車のなかで、これは小型に属するものである。小型のものには、通常の農民車を

改造して散布装置を搭載したものもあるが、この車台は後輪からうしろがまったくないので(写真185.参)、あらかじめ散布車として

設計されたのだということがわかる。この二点だけでもめずらしい存在なのに、まだ特異なことがある。それは

エンジンである。

 

 このエンジンの出所を一目見て言い当てられる人は、車輛整備にでも従事する方だろうか。エンジン自体は

燃料タンクとラジエタ−周囲の部品に隠れて見えないが、特殊な外見であることは間違いない。そのラジエターのまわりに

付いている部品はいったいなんのつもりなのだろうか?私の想像だが、これはバスのエアコン用エンジンで、問題の

部品はバスの車体の一部ではなかろうか。しかし、いくらなんでもこの外板とラジエター本体を切り離せないはずはないので、

はずすのが面倒だからそのまま一緒に取り付けた……と考えるのは、あまりに失礼だろうか。それとも、ラジエターを

保護する役目にちょうどいいからだろうか。それにしては正面ががらあきだが…。

 

 このエンジンは、たぶん二代目くらいだろう。初代が馬力不足だったか、古くなったかで交換したにちがいない。エンジンの

下部やマフラーの支持架には、焦げ目も生っぽい溶接跡がある。近くには農民車を造る工場もあるので、そこで工作されたての

車体だろう。引き取り待ちといったところか。

 

 ところで、所有者はこのエンジンに納得しているのだろうか。

 

    ■185.
 
 
 
 
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−付 記−

この項を更新したかなり後になって、新しい事実が判明し、
この車台は後輪からうしろがまったくないので(写真185.参)、あらかじめ散布車として設計された云々」
という考察のくだりが誤りだったことが明らかになりました。
お詫びして訂正するとともに、その事実について解説した項を更新します。

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